医療雑学①鎮痛・消炎剤外用薬について
≪鎮痛・消炎剤外用薬について≫
鎮痛剤の貼り薬ですが、大きく分けて
パップ剤とテープ剤に分けられます。
時々、「どっちが良いの?」と聞かれる
ことがありますが、 その効果に関して
あまり差はありません。
差が出るとすると、「光線過敏症」や
「かぶれ」などの副作用かと思います。
特にこの季節は、蒸れたりするので、
光線過敏症だけでなく、 かぶれによる
痒みなども気になります。
テープ剤は剥がれにくい分パップより
密着するので、 はがすときに皮膚の角質
まではがしてしまう事があるため、
パップ剤よりかぶれやすくなってしまう
ようです。
対策としては、剥がすときなるべく
ゆっくりはがすように 心がけるだけで
大分違うようです。
しいて使い分けるとすれば、
打撲や捻挫などをした直後の痛み
(急性の炎症や痛み)には
パップ剤
急性期の症状が落ち着いても
痛みが残っているような慢性の疼痛には
テープ剤
が向ていると言われています。
パップ剤は水溶性の高分子
(水含有量:40~60%)なので、
水分が気化することによる冷却効果が
あります。あの「冷や」とした感じです。
皮膚の表面温度を 約32℃→約28℃まで
下げると言われているようです。
有限会社たかみち